株式会社JCU

JCUテクニカルレポート バックナンバー一覧

ナノコーティング

新事業本部
コーティング&太陽光発電営業部
下田 勝己Katsumi SHIMODA  / 三木 明夫Akio MIKI

 

総合研究所
新事業技術統括部
コーティング技術2課
佐土原 大祐Daisuke SADOHARA / 西川 賢一Kenichi NISHIKAWA / 根道 靖丈Yasutake NEMICHI

はじめに

従来の一次防錆処理やステンレス調外観を得るためのコーティング剤は、耐食性能や外観が不安定であり、十字穴などへの液溜りや多湿環境下で発生する皮膜の白化が問題となっている。本報では、上記懸案事項に対応した亜鉛めっき及び亜鉛合金めっき上へのゾルゲル法を用いた高耐食性透明コーティングについて報告する。
また、本プロセスは亜鉛めっきのみならず、多種多様な鉄板への塗布も可能である。

特長

1) ステンレス調の光沢外観が得られる。
2) 水溶性(アルコール含有)であり、被表面への塗布性に優れる。
3) 特に亜鉛めっき系部品へ塗布することにより、飛躍的に耐食性が向上する。
4) 専用のWAXを添加することにより、任意の低トルクへ調整が可能である。
5) 塗膜が薄膜(2μm程度)なので、嵌合性が求められるボルト部品に最適である。
6) 密着性に優れるため、亜鉛や亜鉛合金めっき以外のニッケル、クロムめっきやSUS、アルミ材上へ直接処理することができる。

1) ステンレス調の光沢外観が得られる。
2) 水溶性(アルコール含有)であり、被表面への塗布性に優れる。
3) 特に亜鉛めっき系部品へ塗布することにより、飛躍的に耐食性が向上する。
4) 専用のWAXを添加することにより、任意の低トルクへ調整が可能である。
5) 塗膜が薄膜(2μm程度)なので、嵌合性が求められるボルト部品に最適である。
6) 密着性に優れるため、亜鉛や亜鉛合金めっき以外のニッケル、クロムめっきやSUS、アルミ材上へ直接処理することができる。

外観

JN1710を用い、外観型であるトライバレントZN300や耐食性型であるトライバレント501上に塗布することで、共に均一なステンレス調の外観が得られる。(図1)

JN1710を用い、外観型であるトライバレントZN300や耐食性型であるトライバレント501上に塗布することで、共に均一なステンレス調の外観が得られる。(図1)

皮膜断面写真

コーティング塗膜が2μm程度の薄膜である為、締結部品などの嵌合性が求められる部品へ適している。

コーティング塗膜が2μm程度の薄膜である為、締結部品などの嵌合性が求められる部品へ適している。

亜鉛めっきおよび亜鉛合金めっきにコートしたときの耐食性

亜鉛めっきおよび亜鉛-ニッケル合金めっき上にJN1710をコートすることで耐食性が向上する。

亜鉛めっきおよび亜鉛-ニッケル合金めっき上にJN1710をコートすることで耐食性が向上する。

おわりに

本コーティングプロセスは従来の亜鉛めっき・塗装ボルト上に塗布することにより、非常に優れた耐食性能と光沢外観が得ら れる。さらに専用の染料や樹脂などを添加することにより、サテン調の外観や締結ボルトでは重要であるトルク係数の調整も可能であり、色々な性能が付与できるプロセスである。
そして、今後は亜鉛めっき系だけでなく、ニッケルめっきやクロムめっきを含めたアルミニウム材やマグネシウム材などへの塗布。また、下地との密着強化のための機能性膜として様々な用途部品への展開が期待される。

その他記事

JCUテクニカルレポート 92号 2012年8月