総合研究所 基幹技術開発部

総合研究所 基幹技術開発部

K. S

2015年入社

私の仕事

身の回りのめっき製品を通じて、時代の先をゆく開発に携わることが出来ます。

私は消費者の目に届きやすい、装飾分野のめっき薬品を開発しています。
例えば、車のドアハンドルやエンブレム、フレーム、水道のコック等、目に見えるからこそ、高い性能と美しい外観が要求されます。
その中で私はサテンニッケルという装飾めっき薬品、及び高耐食性ニッケルめっき薬品の開発に携わっていますが、めっき薬液に要求される性能は年々高くなり、他社と差別化された技術は勿論、時代のニーズを先取りする力が必要になってきました。
現在、主流の単純な光沢ニッケル・六価クロムという種類から、今後はサテンニッケルめっきや黒味を出せる三価クロムめっきへと流行が変わりつつあります。そうした時代の流れに合わせつつ、私たちは更に時代の一歩先を行き、新しいプロセスを生み出せるよう日々研究を行っています。

やりがいを感じた事

初めての海外出張で、初めての試練。

入社二年目の春に海外のお客様のラインで試験をすることになりました。
当時はメキシコに滞住し、お客様の工場と当社現地法人を行き来しながら、試験に立ち会う事になりました。
目的は薬液選定。うまくいけば薬液を採用して頂けるということで、勇んで現地に向かいましたが…
実際は困難の連続でした。
特に大変だったのは外観不良、解決できなければ不採用と言われ、不良対応が初めてだった私はわからない事だらけでした。
しかし、日本から駆けつけてくださった先輩の力を借りながら、メンバー同士で必死に知恵を出し合い、最後のチャンスに無事解決することが出来ました。お陰で薬液も採用となりました。
2ヶ月という長い期間ではありましたが、一番思い出深く、嬉しい経験です。今ではその時のお客様から英語で「また来てくださいね」とメールを頂けるようになりました。