株式会社JCU

JCUテクニカルレポート バックナンバー一覧

エマルションタイプサテンニッケルめっきプロセス ラインナップ

総合研究所
基幹技術開発部
衣幡 和男 Kazuo IBATA / 中山 香織 Kaori NAKAYAMA / 柴田 佳那 Kana SHIBATA / 福島 敏明 Toshiaki FUKUSHIMA

はじめに

本報第96、97号にて、エマルションタイプのサテンニッケルめっきプロセスCOOL SATINとWARM SATINについて報告した。昨今の自動車部品に対する外観要求は実に多様化しており、これらのニーズに、より幅広く対応するため上記の2プロセスに加え、新たにDOUBLET SATINプロセスを開発した。本稿では、これら3つのサテンニッケルめっきプロセスの特徴について紹介する。

特徴

COOL SATIN (CS)
当社独自のエマルション成分の組み合わせにより白色系のサテン色調を発現。添加剤の添加量により、光沢調の明るいサテン色調からやや光沢を落としたアルミ調サテン色調までの均一な外観が得られる。

WARM SATIN (WS)
当社独自のエマルション成分を使用。COOL SATINに比べ、暖かみのある黄色味を帯びたサテン色調を発現。添加剤の添加量により、明るいサテン色調からやや濃いサテン色調まで選択できる。

DOUBLET SATIN (DS)
2種類のエマルション成分を組み合わせることにより、幅広い色調選択が可能。非常に汎用性の高いプロセス。添加剤の添加量により、白味の強弱や光沢感の強弱を調整することができる。

COOL SATIN (CS)
当社独自のエマルション成分の組み合わせにより白色系のサテン色調を発現。添加剤の添加量により、光沢調の明るいサテン色調からやや光沢を落としたアルミ調サテン色調までの均一な外観が得られる。

WARM SATIN (WS)
当社独自のエマルション成分を使用。COOL SATINに比べ、暖かみのある黄色味を帯びたサテン色調を発現。添加剤の添加量により、明るいサテン色調からやや濃いサテン色調まで選択できる。

DOUBLET SATIN (DS)
2種類のエマルション成分を組み合わせることにより、幅広い色調選択が可能。非常に汎用性の高いプロセス。添加剤の添加量により、白味の強弱や光沢感の強弱を調整することができる。

サテン調の選択

図1にCS、WS添加量とクロムめっき後のめっき皮膜の明度の関係を示す。添加量の増加に伴い、明度が増大する。WSは明るみのある色調範囲、CSは白味の強い色調範囲に対し好適なプロセスである。


図2、3にDS-A、DS-B添加量とクロムめっき後のめっき皮膜の明度、光沢値の関係を示す。DS-Aは添加量の増加に伴い、光沢値のみが低下する。この作用により、特に斜めから見た際の曇り具合が増加し、より深みのある色調を得ることができる。一方、DS-Bは添加量の増加に伴い、明度が上昇、光沢値が低下する。意匠全体の色調雰囲気の調整が可能となる。

図1にCS、WS添加量とクロムめっき後のめっき皮膜の明度の関係を示す。添加量の増加に伴い、明度が増大する。WSは明るみのある色調範囲、CSは白味の強い色調範囲に対し好適なプロセスである。


図2、3にDS-A、DS-B添加量とクロムめっき後のめっき皮膜の明度、光沢値の関係を示す。DS-Aは添加量の増加に伴い、光沢値のみが低下する。この作用により、特に斜めから見た際の曇り具合が増加し、より深みのある色調を得ることができる。一方、DS-Bは添加量の増加に伴い、明度が上昇、光沢値が低下する。意匠全体の色調雰囲気の調整が可能となる。

おわりに

本報で紹介した3つのサテンニッケルプロセスにより、多様化する昨今のサテン外観要求に対し幅広い対応が可能となる。薬品および設備面に関しても、安定した量産体制を提供できるよう市場展開に尽力する所存である。

その他記事

JCUテクニカルレポート 100号 2016年8月