エネルギー

JCUグループは、地球環境を保全し持続可能な社会づくりに貢献するため、エネルギーの効率的な利用に取り組んでいます。

再生可能エネルギーの利用

JCUグループは、温室効果ガスを削減するために再生可能エネルギーの利用を推進しています。国内事業所では特に電気使用量が大きい新潟県上越市にある生産本部と神奈川県川崎市にある総合研究所に太陽光発電設備を設置し、CO2排出量の削減を行っています。生産本部では2011年度から太陽光発電による電気の利用を実施していますが、2022年度には太陽光パネルの増設を行い、事業所で使用する最大電力の約60%を再生可能エネルギーで賄う見込みです。海外の生産拠点では、2020年度から操業を開始した中国湖北工場に最大電気使用量の約40%を賄える太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーの利用に取り組んでいます。
また、当社は太陽光発電設備関連の事業を行っており、北海道滝川市において設備容量1,000kWの太陽光発電所を運用しています。
JCUでは、2030年度の「新潟工場CO2ゼロ」へのオフセットの目標に向けて、これからも様々な取り組みを行っていきます。

中国湖北工場に設置された太陽光パネル
上越市生産本部に設置された太陽光パネル

生産本部における電気使用量、
自家発電量の推移
(太陽光発電設備容量100kW)

太陽光発電設備導入効果

各年度における
国内拠点のCO2排出量合計

カーボン・オフセットへの取り組み

JCUの生産本部は、新潟県上越市から全世界に製品を供給しています。JCUは、新潟県が進める、新潟県佐渡市における「トキの森プロジェクト」に賛同し、カーボン・オフセットへの取り組みに継続的に協力しています。
「トキの森プロジェクト」は、樹木のCO2吸収量を確保することによる地球温暖化対策の推進、森林整備の促進と林業の活性化を図るほか、放鳥されたトキの生息環境の向上や豊な森林生態系の保全に寄与することを目的としています。
新潟県佐渡市にある森林では、間引きされた様子や、樹木の下の方は枝打ちがされている様子がうかがえます。このように間引きや枝打ちを行うことにより森林内の照度が確保され、CO2の吸収効率が改善されます。またこれらの作業により害虫の発生を抑制し、樹木の生育を促進するという効果もあります。人の手が加わることによって地球温暖化への対策が推進されています。
現在、佐渡市では、まだ数は少ないですが野生下のトキが観察できます。「トキの森プロジェクト」だけではなく地域の皆さまのさまざまな活動によって生息地周辺の環境が整えられ、トキの野生復帰は着実に進んでいます。

カーボン・オフセット

CO2などの温室効果ガスを削減することは、地球温暖化対策において非常に重要です。しかし、日常生活や企業活動を行う上でCO2の排出は避けられません。CO2の排出に対し最大限の削減努力を行い、それでも排出されてしまう量の全部または一部について、森林整備活動などの温室効果ガス削減事業に資金を提供することで埋め合わせを行う(オフセットする)ことをカーボン・オフセットといいます。

「トキの森クレジット」のシンボルマークと「新潟県カーボン・オフセット」のシンボルマーク

「CO2ゼロ」への取り組み

JCUでは、地球温暖化対策として、二酸化炭素(CO2)排出量を把握し、削減に努めています。
電気とガスを対象にした国内拠点のCO2排出量の合計調査では、2021年度は2013年度と比較して19.7%の削減に成功しています。
国内拠点のCO2排出量合計の内訳は、生産本部での排出量が全体の約半分を占めています。生産本部では各拠点に先駆け太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーを積極的に導入するなど、常に環境に配慮した活動に取り組んでいます。生産本部の太陽光発電での自家発電率は、2021年度は前年度より1.2%増加し、13.5%となりました。加えて2022年度は太陽光パネルの増設を行う予定であり、更なるCO2排出量の削減努力を継続していきます。
総合研究所ではエネルギー削減対策として、太陽光発電設備の導入のほか、省ネルギー型のエアコンやLED照明の設置などを行っています。
JCUグループは中期経営計画で、2013年度(2014年3月期)を基準に、2030年度(2031年3月期)までに生産本部から排出される相当量のCO2排出量を、国内の事業所全体でゼロまでオフセットする「新潟工場CO2ゼロ」目標を設定しました。今後もJCUグループは目標達成に向けた努力を続けるとともに、環境に配慮した企業活動を通して、社会貢献を行っていきます。

2021年度に「新潟県カーボン・オフセット制度」に積極的に協力した企業として、新潟県版J-クレジットの購入数量や期間、活用手法等について顕著な功績が認められ、新潟県から感謝状をいただきました。