資源の保全と有効活用
JCUグループは、地球環境を保全し持続可能な社会づくりに貢献するため、エネルギーと資源の効率的な利用に取り組んでいます。
再生可能エネルギーの利用
JCUグループは、温室効果ガスを削減するために再生可能エネルギーの利用を推進しています。国内拠点では特に電気使用量が大きい生産本部と総合研究所に太陽光発電設備を設置し、CO₂排出量を削減しています。海外現地法人では中国・湖北の拠点において最大電気使用量の約40%を賄える太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーの利用に取り組んでいます。
また、2025年10月に竣工した生産工場と研究所が併設された熊本事業所においても大容量の太陽光発電設備を設置予定のほか、各種最新の省エネ設備を導入し、地球環境に最大限配慮した施設としていきます。
JCUでは、脱炭素社会の実現に向け、これからも様々な取り組みを行っていきます。
カーボン・オフセットへの取り組み
JCUの生産本部は、新潟県上越市から全世界に製品を供給しています。JCUは、新潟県が進める、佐渡市における「トキの森プロジェクト」に賛同し、カーボン・オフセットへの取り組みに継続的に協力しています。
「トキの森プロジェクト」は、樹木のCO₂吸収量を確保することによる地球温暖化対策の推進、森林整備の促進と林業の活性化を図るほか、放鳥されたトキの生息環境の向上や豊かな森林生態系の保全に寄与することを目的としています。
佐渡市にある森林では、間引きや枝打ちを行うことにより森林内の照度が確保され、CO₂の吸収効率が改善されています。また、これらの作業により害虫の発生を抑制し、樹木の生育を促進するという効果もあります。人の手が加わることによって地球温暖化への対策が推進されています。
現在、佐渡市では、まだ数は少ないですが野生下のトキが観察できます。「トキの森プロジェクト」だけではなく地域の皆様の様々な活動によって生息地周辺の環境が整えられ、トキの野生復帰は着実に進んでいます。


「CO₂ゼロ」への取り組み
JCUでは、地球温暖化対策として、CO₂排出量を把握し、削減に努めています。
電気とガスを対象にした国内拠点のCO₂排出量の合計調査では、2024年度は2013年度と比較して42.7%の削減に成功しています。
国内拠点のCO₂排出量合計の内訳は、総合研究所と生産本部で全体の約85%を占めています。
生産本部では、2024年11月より、利用するすべてのガスをカーボン・オフセット都市ガスに切り替えました。その結果、2024年度では約160トンのCO₂排出量削減を実現しました。また、エネルギー効率の良い設備(冷温水機やLED照明)の導入を進め、電気の使用量削減にも取り組んでいます。
総合研究所においても、太陽光発電設備の導入のほか、省エネルギー型の空調設備やLED照明の設置などを行い、常に環境に配慮した活動に取り組んでいます。
JCUグループは中期経営計画で、2013年度を基準に、2030年度までに生産本部から排出されるCO₂排出量を実質ゼロに、2050年度には国内拠点の総排出量を実質ゼロにすることを目標として掲げています。今後もJCUグループは目標達成に向けた努力を続けるとともに、環境に配慮した企業活動を通して、社会貢献を行っていきます。
水使用量の把握
JCUでは、研究開発や製品製造の現場で多くの水資源を使用していることから、国内拠点の水使用量の把握と削減に努めています。
2024年度の国内拠点の取水量の合計は、生産本部での水使用量が減少した一方、総合研究所での水使用量が増加した結果、11,250㎥となり、前年度と同等でした。生産本部の製造量当たりの水使用量原単位も1.58㎥/tと、前年度と同等でした。総合研究所の従業員数当たりの水使用量原単位は前年度と比較しパフォーマンスが向上していることから、総合研究所における取水量の増加は、研究所員の増加が主な要因と考えられます。
水は、当社にとって製品製造における重要な原料のひとつです。水資源に関する問題の解決は、持続可能な開発目標(SDGs)のゴールにも掲げられており、2025年10月に竣工した熊本事業所では、水のリサイクルや無排水化を計画しています。
その他、総合研究所や生産本部では、定期的に節水の呼びかけを行うなど削減の意識を定着させるよう活動しています。今後もJCUでは、水資源の使用量削減の取り組みを継続し、環境保全に貢献していきます。
総合研究所における従業員数あたりの水使用量原単位

廃水の適正な処理
JCUグループは、開発および製造拠点での廃水が周辺環境に悪影響を及ぼさないよう配慮しています。
総合研究所では、研究の過程で発生する廃水の一部を施設内の設備で中和沈殿処理しています。さらに、各拠点から排出される排水は分析機器を使用して管理を行い、環境基準を満たしていることを確認しています。
また、各拠点の内部設備で処理ができない廃水は、産業廃棄物として適正に処理しています。
化学物質の適正な管理
JCUグループは、環境化学物質を適正に管理し、環境負荷を低減しています。
総合研究所では、溶液容器が転倒しないよう防止策を取るとともに、実験設備には防液堤、ピットや側溝を設置することで外部への漏えいを防止しています。生産本部では、屋外タンクの防油堤、ピットや側溝の設置により漏えい防止策を取っています。
また、漏えいが発生した際の対策キットを常備しており、これを使用した教育訓練を実施して緊急時に備えています。
原材料のリサイクル
JCUグループは、リサイクルなどを通じて、利用する資源の削減に取り組んでいます。総合研究所では研究・開発に使用した、貴金属が含まれるめっき液および加工サンプルなどは回収し、リサイクルすることで資源を有効に活用しています。また、生産本部では製品製造の際に発生した廃棄物や洗浄水について、再利用が可能なものは回収・リサイクルして活用しています。
廃棄物の削減
JCUグループは、廃棄物の削減のため資源の有効活用に努めています。特定の製品輸送に使用する1トンコンテナは、お客様やお取引先様との間で往復することで、リユースを行っています。
また、生産本部で不要となった空ポリ容器は回収し、資源としてリサイクルしています。ポリ容器は洗浄した後、溶解して様々なプラスチック製品に再利用されています。さらに、金属などの廃棄物も、契約した廃棄物処理業者にて、再資源化されています。
大気排出物の浄化
JCUグループは、事業所から大気へ排出されるガスが周辺環境に影響を与えないよう浄化処理を行っています。また、定期的に環境測定を実施することで、環境の維持に努めています。
総合研究所および生産本部では、排出されるガスに含まれる有害物質の放出を防止するために排気洗浄塔を設置しています。ガスの浄化は、定期的に外部の専門機関に分析を依頼し、問題がないことを確認しています。
また、生産本部では、使用しているボイラー・冷温水発生機に関して、ばいじん・窒素酸化物の分析調査を専門機関に定期的に依頼し、問題がないことを確認しています。