情熱や活力を象徴する「丙午」の年、 熊本事業所が稼働
皆さま、明けましておめでとうございます。2026年を迎えました。新年は午年。「躍動」「成功」「勝負運」を象徴する干支で、前に進む力強さから、事業の発展や努力が実を結ぶ年と言われています。また、干支の「丙午(ひのえ・うま)」をみると、情熱や活力を象徴する年とされます。新しい挑戦が成功したり、物事が順調に進んだりするような、前進する力が感じられる1年になると考えられています。各国、各地域間での紛争・対立が収束し、日本経済ひいては世界経済が良い方向に向かうことを願っています。
当社が約118億円を投資(工場用地取得費用を含む)した熊本事業所(熊本県益城町)の研究棟、工場棟、倉庫棟の工事が進み、25年10月末に竣工しました。研究棟は26年4月に研究開発を始める予定であり、工場棟は5月に試生産を始め、品質確認を経て9月から順次出荷する体制を整えます。半導体アドバンスドパッケージと呼ばれる後工程向けの薬品「TIPHARES®(ティファレス)」は、順調に採用が進んでおり、具体的な引き合いも増えています。日本のシリコンバレーを目指す熊本県において情報収集に努め、2歩先を行く最先端技術の開発を加速します。
26年4月には長期ビジョン「JCU VISION 2035」を掲げた中期経営計画「JCU VISION 2035 -1st stage-」の最終年度を迎えます。26年3月期は売上高285億円、営業利益107億円、純利益74億円の増収増益を見込み、年間配当は6円増配の82円と16期連続の増配を予定しています。当社は「2035年に目指す姿」を「独自の強みを最大限に活かし、環境や社会に貢献することで、社会とともに成長し続けるグローバル企業」と定めており、日々変化し続ける外部環境に対応しつつ、常に技術・サービス体制を強化していくことで、社会価値と経済価値の追求による企業価値向上を図ります。35年3月期に向けて売上高500億円、営業利益175億円、純利益120億円と長期目標を掲げており、達成に向けて邁進していきます。
海外においては、タイの現地法人が工場用地取得費用を含め約33億円を投資し、28年3月期竣工予定で新工場を建設します。既存の工場と同じ工業団地内で26年早々に着工し、めっきのラボラトリーラインや精密測定室を新たに導入します。タイは、チャイナプラスワンの流れで台湾や中国の電子系進出企業が増えており、ビジネスチャンスが拡大しています。現地でのニーズを的確に把握し、中国・台湾・東南アジアの現地法人と緊密に連携し、グローバル市場での競争力を高めていきます。
一方、サステナブル(持続可能)な社会づくりへの貢献では、生産本部で利用するすべてのガスを24年11月からカーボン・オフセット都市ガスに切り替えたため、国内拠点の二酸化炭素(CO₂)排出量は13年度対比で42.7%の削減となりました。熊本事業所は主要なCO₂排出源となるガスボイラーを使わず、再生可能エネルギーを活用した電気ボイラ―を採用するなどし、CO₂排出量は実質ゼロとなります。今後も51年3月期のCO₂排出量実質ゼロ目標に向けて各種施策を進めていきます。25年8月には環境負荷低減を目的とした表面処理薬品の新ブランド「JEOLUMIS®(ジェオルミス)」を立ち上げました。主に自動車部品向けに展開している装飾・機能分野向けで、第1弾として有害とされる6価クロム、有機フッ素化合物(PFAS)、鉛、カドミウムなどを使わない製品や、貴金属であるパラジウムの使用量を減らして省資源化に貢献する製品など7つの工程を市場に投入しました。引き続き環境負荷低減や省資源化への取り組みを強化します。
2026年は人材育成をはじめ、人への投資を積極的に行います。従業員一人ひとりが志を高く持ち、自分自身で考え行動する人材をより多く育成するための実践の1年と位置づけ、その覚悟を持つ年とします。
代表取締役社長兼COO
大森 晃久