株式会社JCU

JCUテクニカルレポート バックナンバー一覧

装飾用白色3価クロムめっきプロセス JCUTRICHROM JTC-WH

総合研究所
基幹技術開発部
堀 真雄  Masao HORI / 松島 勇介  Yusuke MATSUSHIMA

 

はじめに

3価クロム浴は生産時における有害な6価クロムミストの発生がなく、作業員への健康障害や大気汚染がないため6価クロムめっきの代替として注目されている。しかし、これまでの白色3価クロムめっきはCASS耐食性、耐塩害性(融雪剤を使用する地域での耐食性)、両者を満足させることは困難であった。
本報では新たに開発したCASS耐食性、耐塩害性いずれにも優れる白色3価クロムめっきプロセス『JCUTRICHROM JTC-WH(以下、JTC-WH)』について紹介する。

使用条件

表1および表2にJTC-WHプロセスの浴組成、作業条件を示す。

表1および表2にJTC-WHプロセスの浴組成、作業条件を示す。

性能

1)析出性
JTC-WH、6価クロムの膜厚分布を図1に示す。評価はハルセル試験(5A-3分)にて行った。JTC-WHは6価クロムと比較して10A/dm2以上の膜厚がほぼ同じで均膜性に優れることが確認された。


2)色調
JTC-WHの色調は表3のようになる。評価は色彩色差計(コニカミノルタ社製)を用いてL*a*b*表色系に基づいて数値化した(図2)。


3)耐食性・耐塩害性
①耐食性(CASS)試験
CASS試験を40時間および80時間実施しサーフェイスピットレイティングナンバーで評価した結果を表4に示す。試験品のめっき膜厚はCu 10μm、Ni 15μm、Cr 0.25μmとし、クロムめっき後に電解クロメート処理(E-500)を0.1A/dm2 -1分の条件で行った。表4から明らかなように、JTC-WHは6価クロムと同等の耐食性を有している。


②耐塩害性試験
試験片に融雪剤として使用される塩化カルシウム含有の泥を塗布し、温度60℃、湿度23%という条件下で336時間放置した。その後、目視にてめっき皮膜の腐食状態を確認した(図3)。JTC-WHの良好な耐塩害性が確認された。

1)析出性
JTC-WH、6価クロムの膜厚分布を図1に示す。評価はハルセル試験(5A-3分)にて行った。JTC-WHは6価クロムと比較して10A/dm2以上の膜厚がほぼ同じで均膜性に優れることが確認された。


2)色調
JTC-WHの色調は表3のようになる。評価は色彩色差計(コニカミノルタ社製)を用いてL*a*b*表色系に基づいて数値化した(図2)。


3)耐食性・耐塩害性
①耐食性(CASS)試験
CASS試験を40時間および80時間実施しサーフェイスピットレイティングナンバーで評価した結果を表4に示す。試験品のめっき膜厚はCu 10μm、Ni 15μm、Cr 0.25μmとし、クロムめっき後に電解クロメート処理(E-500)を0.1A/dm2 -1分の条件で行った。表4から明らかなように、JTC-WHは6価クロムと同等の耐食性を有している。


②耐塩害性試験
試験片に融雪剤として使用される塩化カルシウム含有の泥を塗布し、温度60℃、湿度23%という条件下で336時間放置した。その後、目視にてめっき皮膜の腐食状態を確認した(図3)。JTC-WHの良好な耐塩害性が確認された。

おわりに

本報では、CASS耐食性・耐塩害性に優れる白色3価クロムめっきプロセス『JTC-WH』について報告した。安定した生産要求に応えられるよう更なる検討を行ない、早期市場展開を図っていく所存である。

その他記事

JCUテクニカルレポート 98号 2015年8月