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エマルションタイプサテンニッケルめっきプロセス ウォームサテン

総合研究所
基幹技術開発部
衣幡 和男  Kazuo IBATA / 中山 香織  Kaori NAKAYAMA / 田中 大介  Daisuke TANAKA / 福島 敏明  Toshiaki FUKUSHIMA

はじめに

本報第96号にて、新たに開発したエマルションタイプのサテンニッケルめっきプロセス『クールサテン』について報告した。クールサテンは白色色調のサテン外観が得られるプロセスである。昨今の自動車部品に対する外観要求は実に多様化しており、これらのニーズにより幅広く対応するため、クールサテンとは異 なる色調が得られるサテンニッケルプロセスを開発した。
本報では、黄色味・干渉味を帯びた暖かな外観が得られるサテンニッケルめっきプロセス『ウォームサテン』について紹介する。

特長

1.安定したエマルションの形成により均一なサテン外観が得られる。
2.添加剤の添加量により、明るいサテン色調からやや濃いサテン色調まで選択できる。
3.添加剤の連続補給により、長時間ほぼ同等のサテン色調が得られる。
4.エマルションを形成する成分は、活性炭に吸着し易いため、液の浄化が容易である。

1.安定したエマルションの形成により均一なサテン外観が得られる。
2.添加剤の添加量により、明るいサテン色調からやや濃いサテン色調まで選択できる。
3.添加剤の連続補給により、長時間ほぼ同等のサテン色調が得られる。
4.エマルションを形成する成分は、活性炭に吸着し易いため、液の浄化が容易である。

ウォームサテンの外観

表1に建浴後2時間および8時間のめっき皮膜表面の写真を、図1に建浴後1~8時間までのめっき皮膜の表面粗さを示す。他社のエマルションタイプサテンニッケルめっきプロセスに比べ、エマルション径が長時間安定していることが分かる。

表1に建浴後2時間および8時間のめっき皮膜表面の写真を、図1に建浴後1~8時間までのめっき皮膜の表面粗さを示す。他社のエマルションタイプサテンニッケルめっきプロセスに比べ、エマルション径が長時間安定していることが分かる。

サテン調の選択

図2にウォームサテン添加量とクロムめっき後のめっき皮膜のL*値の関係を示す。添加量の増加に伴い、L*値が増大する。このため、明るいサテン色調から、やや光沢味を抑えたサテン色調までの選択が可能となる。

図2にウォームサテン添加量とクロムめっき後のめっき皮膜のL*値の関係を示す。添加量の増加に伴い、L*値が増大する。このため、明るいサテン色調から、やや光沢味を抑えたサテン色調までの選択が可能となる。

まとめ

本報では、暖色系光沢調サテンニッケルプロセス『ウォームサテン』について紹介した。本プロセスは現場テストへ移行している段階である。量産設備での安定した生産要求に応えられるようさらに検討を重ねて行く所存である。

その他記事

JCUテクニカルレポート 97号 2015年1月