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10年間の沈黙、10年間の再跳躍をはかる 韓国第2の都市”釜山”

EBARA-UDYLITE(KOREA)
CO., LTD.
朱 姫卿 Hui-kyeong JU

今、釜山経済が危機に直面しています。釜山経済の30%程度を占めている釜山港の物流量の急減と共に、自動車・造船・海運等の重要産業も世界経済危機の直撃を受けています。ところが、今回の経済危機は釜山にとってさほど驚くものではありません。既に釜山はこの10年間滞った経済にあえいできました。2008年末の釜山人口は359万6000名で1997年の386万5000名に比べ7%減少し、全国比も8.3%から7.3%に下落して6大広域市の中で唯一釜山だけ人口が減っています。また、この10年間、釜山のGRDP(地域内総生産)の年平均成長率は5.3%で全国の平均6.6%を下回っています。輸出も1997年から10年間の年平均が3.5%増加で同じ期間の全国の年平均増加率(10.2%)と大きな差がありました。
しかし最近、2020年国際産業物流団地の建設や2020年夏季オリンピック誘致のための準備等、釜山経済の中興をはかろうとする再跳躍の動きは、釜山経済危機に終止符を打つことをあらわしています。
釜山経済の復興のために最も意欲的に推進している国際産業物流団地は、その特性別に団地が分かれています。例えば、特化産業団地は機械と造船資材、自動車部品等の成長している地域特化戦略産業のグローバル供給基地として、新環境自動車と高付加価値船舶、太陽電池、燃料電池等の未来成長動力産業に当たる部品素材産業が集積される予定です。また、グローバル融合部品産業団地には、空港運送と連係した新素材、IT部品、先端装備等の関連産業が集積される予定です。それ以外にも海洋複合産業団地、外国人投資専用団地等を持つ国際産業物流団地の造成は東北アジアの物流のハブへの跳躍が期待されています。

毎年10月頃、釜山に活気を与えてくれる釜山国際映画祭(PIFF)が今年14回目を迎えます。1996年、韓国での初国際映画祭として始まったPIFFは、わずか10年で世界の有名な映画祭として成長しています。また、釜山で開催された2002年のアジア競技大会の経験と2005年のAPEC首脳会議の開催をきっかけに釜山の国際的都市ブランドが大きく向上しています。現在、2020年の夏季オリンピックの釜山誘致をはかっています。もしオリンピックの開催が実現すれば、釜山は物流団地開発と共に更なる発展へ拍車をかけることになると考えられます。



ここで釜山のめっき業界の状況を覗き見ると、ジャンリム産業団地とノッサン産業団地にめっき産業が集中しています。特に、ノッサン産業団地は現在1,200ヵ所の業者が入居している釜山最大の産業団地であり、他地域の自動車・造船・機械・空港産業を支援する部品素材の企業専門団地です。また、新たに"釜山清浄めっきセンター"が来年4月に竣工される予定で、今後ノッサン産業団地のめっき産業が活性化し、地域経済の活力が高まると期待されています。

韓国荏原ユージライト釜山支店はこのような釜山の10年間の再跳躍に歩調を合わせて発展していくために、今年1月から釜山を中心とする東南圏の営業拠点として一歩踏み出しています。今後更なる釜山の発展の中、韓国だけではなく、アジアの拠点になれることを期待します。

〈釜山支店〉

住所:〒601-010 釜山広域市東区草梁洞1146-7番地 4F

電話:+82-51-465-4095

FAX:+82-51-464-8567


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JCUテクニカルレポート 86号 2009年7月