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インド視察を終えて

戦略マーケティング部
西方 順一 Junichi NISHIKATA

はじめに

先月、インドの首都デリーに数日間滞在した。アジアの新興大国としてインドは中国と様々な面で比較されることが多い。
インドは、今後大きな経済発展が予想される大国であることは間違いないが、実際インドを肌で感じると、約20年で達成した中国の成功とは少し違うもののように思われる。

インフラ

首都デリーは1,200万人都市で、2010年10月に開催予定の『コモンウェルスゲームス(英連邦に属する国の競技大会)』に合わせ、空港の第2ターミナル建設や道路整備、高速鉄道の建設など、急速にインフラ整備が行われている。しかし、実際には人口密度が高く公共予算も十分でない面もある。国内の移動手段をみると、飛行機は原油高も重なり利用者減、都市間を結ぶ鉄道は100Km以上の移動の場合、時間が掛かり現実的ではないようである。一方、自動車は台数が多く、幹線道路は悪路かつ人が溢れる状態で(牛や犬も)、渋滞が日常茶飯事のようだ。電力供給も大きな課題で、デリーはムンバイより電力事情が悪く、一日数回は停電する。

首都デリーは1,200万人都市で、2010年10月に開催予定の『コモンウェルスゲームス(英連邦に属する国の競技大会)』に合わせ、空港の第2ターミナル建設や道路整備、高速鉄道の建設など、急速にインフラ整備が行われている。しかし、実際には人口密度が高く公共予算も十分でない面もある。国内の移動手段をみると、飛行機は原油高も重なり利用者減、都市間を結ぶ鉄道は100Km以上の移動の場合、時間が掛かり現実的ではないようである。一方、自動車は台数が多く、幹線道路は悪路かつ人が溢れる状態で(牛や犬も)、渋滞が日常茶飯事のようだ。電力供給も大きな課題で、デリーはムンバイより電力事情が悪く、一日数回は停電する。

プリント配線板市場

様々な統計があるが、現在のプリント配線板のインド国内需要は約2,000億円。これに対し国内生産額は約300億円程度で、大部分が輸入に頼っている。中国との世界規模の競争に対応するため、厳しい環境規制や関税の削減、税制の簡素化、許認可行政などの障壁を改善し、中国同様に外資誘致策を推進する方針である。インドのプリント配線板市場は、過去6~8%の成長を続けてきた。2008年は9%の成長と予測されているが、アメリカ経済の低迷による影響から今後は5~6%に落ち込む可能性がある。
プリント配線板メーカーの地域性は、南部地域が60%と最も多く、中央のムンバイ周辺が30%、その他地域が10%となっている。  最大手はAT&Sで市場の約40%を占める。成長のシナリオはやはり携帯電話で、通信関連や軍需向け用途も多い。片面板、両面板、4~6層多層板がメインで、ビルドアップ基板は現在1社立上げ中との情報がある。

様々な統計があるが、現在のプリント配線板のインド国内需要は約2,000億円。これに対し国内生産額は約300億円程度で、大部分が輸入に頼っている。中国との世界規模の競争に対応するため、厳しい環境規制や関税の削減、税制の簡素化、許認可行政などの障壁を改善し、中国同様に外資誘致策を推進する方針である。インドのプリント配線板市場は、過去6~8%の成長を続けてきた。2008年は9%の成長と予測されているが、アメリカ経済の低迷による影響から今後は5~6%に落ち込む可能性がある。
プリント配線板メーカーの地域性は、南部地域が60%と最も多く、中央のムンバイ周辺が30%、その他地域が10%となっている。  最大手はAT&Sで市場の約40%を占める。成長のシナリオはやはり携帯電話で、通信関連や軍需向け用途も多い。片面板、両面板、4~6層多層板がメインで、ビルドアップ基板は現在1社立上げ中との情報がある。

おわりに

人口問題や頭脳の海外流出など様々な問題はあるものの、中国同様に成長のポテンシャルは高い。荏原ユージライトは、今後のインドの発展を想定し、発展途上の段階でその先駆けとして、インド企業との合弁会社『PROGRESSIVE EU CHEM ICALS PVT. LTD.』を立ち上げた。主力商品である自動車関連薬品およびプリント配線板関連薬品の積極的展開を進めていく方針である。

 

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JCUテクニカルレポート 85号 2009年1月