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株式会社マツオ様 三重県鳥羽市第一発電所完成
はじめに
再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)により太陽光発電設備建設が加速する中、この度当社が受注した最大規模となる株式会社マツオ様向け三重県鳥羽市第一発電所が完成しましたので、報告をいたします。
特徴
本発電所の主な諸元は表1のとおりです。
特徴としてはパワーコンディショナ容量に比べて太陽電池容量が多い、いわゆる「過積載」としている点です。 「過積載」というと、ネガティブな言葉のイメージがありますが、太陽光発電においては、メリットの高い手法となっています。
太陽電池はその性格上、定格出力に達する条件が限られており、高温時や曇天、朝夕には定格出力に達することがなく、パワーコンディショナの能力を持て余してしまうことがあります。そこで、太陽電池を多めに設置してパワーコンディショナの負荷率を上げることにより、効率の良い発電が実現できるのです。
今回の設備は、過積載率(パワーコンディショナ容量に対する太陽電池容量の比率)が約1.6倍となっており、今年6月の試運転中において、晴天時に発電出力が最大値の4,200kWを記録する良好な発電特性であることを確認しています。
そして、限られた敷地内でより多くの太陽電池の容量を確保するために、太陽電池を隙間なく敷き詰めるだけではなく、雨水対策の調整池内や斜面にも太陽電池を設置し、この「過積載」を実現しています。
表1 発電所諸元
本発電所の主な諸元は表1のとおりです。
特徴としてはパワーコンディショナ容量に比べて太陽電池容量が多い、いわゆる「過積載」としている点です。 「過積載」というと、ネガティブな言葉のイメージがありますが、太陽光発電においては、メリットの高い手法となっています。
太陽電池はその性格上、定格出力に達する条件が限られており、高温時や曇天、朝夕には定格出力に達することがなく、パワーコンディショナの能力を持て余してしまうことがあります。そこで、太陽電池を多めに設置してパワーコンディショナの負荷率を上げることにより、効率の良い発電が実現できるのです。
今回の設備は、過積載率(パワーコンディショナ容量に対する太陽電池容量の比率)が約1.6倍となっており、今年6月の試運転中において、晴天時に発電出力が最大値の4,200kWを記録する良好な発電特性であることを確認しています。
そして、限られた敷地内でより多くの太陽電池の容量を確保するために、太陽電池を隙間なく敷き詰めるだけではなく、雨水対策の調整池内や斜面にも太陽電池を設置し、この「過積載」を実現しています。
表1 発電所諸元
おわりに
予想以上に硬かった地盤など多くの困難を伴いながらも、6カ月間というタイトな期間の中で、安全に工事を完了できたことは、現場スタッフが適切な施工管理を実施した結果であると考えております。
太陽光発電は環境対策の他、石油資源節約効果もあり、日本だけではなく海外においても注目されております。当社は、引き続き同設備の導入支援の一翼を担ってまいります。
発電所中央部分俯瞰
調整池内設置状況
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JCUテクニカルレポート 104号 2018年8月