
サッカーのワールドカップで学んだことは、 チームワークと団結力が勝利をもたらすということ
前87号で鳩山政権誕生に際し、日本国民に希望と勇気を与えるべく、
その将来像、方向性を明確に示すべきだと申し上げましたが、それを何も
なさないまま鳩山さんは退陣してしまいました。次の菅政権も今国民が
何を望み、何を求めているかもよく調査もせず、理解もせず、いきなり財政
再建のために、消費税10%を言い出して、結果的に国民からNOを突き
つけられて参議院選で惨敗をしてしまいました。また、衆議院と参議院の
ねじれ国会となり、国政は間違いなく停滞してしまい、大きな国民的課題
である年金、医療、介護の問題、失業と雇用の問題、少子高齢化問題、
日米関係を含む外交関係、防衛問題など、解決すべき多くの課題が
解決できない状態が続くのであろうと思わざるを得ない状況にあります。
今、世界はあらゆる観点で大きな転換点を迎えており、一刻の猶予も
許されない時期になんとしたことかと愚痴の一つも言いたくなる心境です。
地球温暖化の影響と考えられる天候異変が世界各地で起こって
います。日本はその温暖化問題において、世界でのリーダーシップを発揮
しなければ、日本の存在価値が下がるばかりではないかと私は懸念して
おります。
政治と経済は世界的に連動しており、政治の停滞は経済の停滞でも
あり、日本のみならず、世界の政治と経済に悪い影響を少なからず与える
のです。日本は最大の課題として、景気対策と希望のある将来像を国
内外に示さなければならないのに、この選挙によって、国民自らが安定的
かつ強固な政治基盤作りを放棄し、短絡的判断を行ってしまったため、
政治も経済も国家も迷走しているとしか思えない状況を作ってしまい
ました。グローバル企業として世界を転戦している立場からすれば、馬鹿
らしいとしか言いようがありません。海外投資家の目には、日本の現状と
将来に希望が見えなく、投資意欲も湧かないのであろうと思うと、忸怩
たる思いがするのです。
サッカーのワールドカップで見せた日本の団結力と精神力の強さに世界
のサッカーファンは驚くと共に、賞賛していると聞いております。政治と経済
の世界でもその団結力とチームワークを国民レベルで発揮すれば、世界を
驚かすだけの力が未だ日本にはあるはずだと私は固く信じています。
政府は国民の意識調査をすべきだと思うのです。国民が自分の財産
や生命を日本国自身で守るべきか、アメリカの傘下にいたほうがいいのか、
それが国防や外交の基本方針に関る問題だと思うのです。国民が年金
や医療、老後の保障問題に対してどのレベルのサービスを望んでいるの
かなど税制改革の基本問題の認識に必要です。高い保障を希望すれ
ば、高い税金を国民が自ら負担しなければならないでしょうし、ある程度
のレベルでよければ、中負担でよいことになります。それが消費税議論の
基となるべきでしょう。企業も退職金制度を廃止し、各月ごとに分割して
支払っていく方がよいと云うのであれば、終身雇用制度の見直しが必要
となり、労働者の働き方についても調査が必要です。これによって、社会
制度の全般変更が求められるでしょう。消費税の問題、雇用と賃金の
問題、少子高齢化問題、沖縄の問題などについても国民の声を聞いて、
政治や経済運営をやっていただきたいものです。くだらない政治家同士
の権力闘争は見たくもありません。
私は小さな企業の経営者として、社員の団結力とチームワークによっ
て、世界に負けない技術開発と市場開拓を行っていかなければならない
と強く思う今日であります。私は、当社のホームページで中国の後には、
インド、ブラジルへの進出を発表していますが、従来の進出地域の強化、
発展を忘れているわけではありません。ベトナム、タイ、インドネシアへの
営業強化策として拡販チームの編成や組織の人員の強化によって万全
を期する考えであります。そのためには、単に従来の製品や技術だけで
なく、新規事業や新開発製品の投入など、続々と手を打っていく方針で
あります。薬品の現地生産によって為替リスクの回避策をとりましたが、
更に装置の現地生産化によって規制を強められている新興国でのワー
キングビザ対策を行う予定です。
前号で掲げた、ボルト、ナット、ビスなどのコーティング事業を日本はもと
より、ベトナム、タイ、中国で次々に生産開始する予定であります。よき
パートナーが見つかれば協力して行うことも吝かではありません。世界の
需要を考えれば単独では限界があると考えているからであります。
また、4月に事業統合した荏原電産のプリント回路事業部もこの3ヶ月
でほぼ従来の営業、研究、生産各部門に再編できるまで社員同士の
意思疎通もでき、更にシナジー効果が期待できるところまで互いの勉強
会も進みました。8月1日付けで組織変更を行い、当社システムへ完全
編入の予定であり、すでに海外要員は前もって発令いたしました。
深圳でスタートしたカラーリングやトップコート合弁事業もやっとテスト
段階から本格生産へと一歩前進しており、これも将来に期待がもてると
考えております。
金の使用量を減らし、コスト削減が可能となった貴金属めっきもブリッジ
や硝酸噴霧試験などの高耐食性テストが終わりました。プリント配線板
メーカーや端子やコネクターメーカーでの3ヶ月〜6ヶ月の液寿命監視
テスト期間に入っており、近い将来に大きく結実する希望を抱かせる
状況にあります。
プリント配線板用の銅めっき薬品については韓国、台湾、中国ともIT
バブル時並の好調が少なくとも上半期いっぱい続くものと確認してい
ます。これは、iPadをはじめ、携帯電話、パソコンなどの新しい流れによる
ものと液晶、プラズマテレビ、その他家電製品の売上増によるものと考え
ますが、自動車の電子制御関連の車載基板の需要増も貢献していると
思います。一部には半導体チップの調達不足によって生産中止に追い
込まれる企業もあると聞いておりますが、当社の場合、ビアフィリング用
VFシリーズの売上が好調です。新製品SKYLITEや銅ポスト用C-POS
などの投入が更に売上増につながるよう努力しているところであります。
また、エッチングの新製品開発にも鋭意努力しておりますので、ご期待
いただきたくお願い申し上げます。
また、プラズマ装置の用途開発と機能コストの再見直しにも力を入れて
いるところで、今後の売上増を期待していただきたいと思います。
当社はこれからも全社一丸となって、新技術の開発と将来性のある
国々への進出を目指して頑張りますので、ご協力ご指導の程お願い申し
上げます。
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