
新年に当たって、世界的不況の嵐の中で考えた この一年の私の思案
新年あけましておめでとうございます。
去年は、前半3月11日の大震災、津波、放射能問題、超円高・ドル安、後半はタイの大洪水、TPP問題、ユーロの信用不安など多事多難な一年でした。
今年は私達にとって非常に困難な年になるだろうと、すでに去年9月13日付の当社ホームページに経営者メッセージとして『世界経済の氷河期が来る』ことを発表しております。その当時は誰もが今日起こっているようなユーロの深刻な信用不安や円高・ドル安の長期化など予想もしていなかったのです。
しかし、今、私達は現実の問題としてそれを受け止め、どう対応しておくか真剣に考えなればなりません。日本経済、私達の会社の将来に大きな禍根を残さぬように心して方針を決めなければなりませんが、キーになるのは今非常に好調な事業のますますの発展と、この一年新しく取り組まねばならない新規事業を何にするかです。つまり、市場開拓と製品開発の二刀流でいくということです。
当社は、スマートフォン向けの銅配線めっき薬品が世界シェアの50%近くに達しており、引き続き好調に推移すると考えています。昨年は、10月末にサムスン電機様の主要取引先として韓国釜山に招かれ、また11月中旬には、メイコー様のベトナム工場の開所式にも出席し、ますますスマートフォンの恩恵を受けることになると考えています。
しかし、スマホ景気の続く中で、ぜひとも新しい事業を立ち上げ、それに続くヒット商品を出さなければと毎日思案しているところです。今日、私達表面処理薬品メーカーに求められているものは何か。何をどうすれば売れるのか。客先や社会のニーズがないところをいくら攻めても無駄なのです。私は先ず世界展開できるもの以外は切り捨てる覚悟です。また、新規及び改めて市場拡大の機会としていく地域として、本年は、ベトナム・インドネシア・メキシコに注力しようと考えています。インド・ブラジルは、引き続き調査をしていくつもりです。
一方、開発部門として攻める事業は、円高・ドル安の中で、金・銀・銅などの貴金属類の高止まりを考慮し、ノーシアン金や銀など、環境対応製品の開発に注力することです。また、エネルギー対応製品として太陽光発電設備や、次世代・次々世代のプリント基板は限りなく半導体の領域に近くなるため、三次元実装やその他の超高速配線に対応するための低コスト化・超微細化製品の開発にも取り組まねばらないと考えています。
そして、平和が長く続く時代、共通のテーマでもある“色・香り”などにも取り組むつもりです。カラーリング事業や化粧品事業がこの範疇に入ります。また、パソコンや携帯電話などに使用される基板はますます高度精密化、フレキの多層化へ移行するでしょうから、それらに対応する製品や、プラズマ全自動装置などの開発にも積極的に取り組まなければならないでしょう。考えれば考える程、私の頭の中には課題が一杯です。いずれにしても、具体化していくためには、研究開発部門だけではなく、営業部門や生産部門の人達の協力がなければ実現はできません。
新年の初めから世界経済は大変な厳しい状況の中にありますが、当社はあくまで攻めと守りの二刀流でこの難関を突破していく覚悟です。
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